IT環境の"安全と生産性の両立"を実践するため、Microsoft 365のセキュリティ対策としてHENNGE Oneを導入しました。
導入企業:エムオーテックス株式会社
ネットワークセキュリティのリーディングカンパニー
-- エムオーテックスについてご紹介ください。
エムオーテックスはネットワークシステム管理・ネットワーク情報漏えい対策製品LanScopeシリーズの企画・設計・開発から販売を一貫して行なっている従業員数、約200名のメーカーです。 1990年代半ばから提供を続けているコアプロダクトLanScope Catは、富士キメラ総研調査の「端末管理・セキュリティツール市場IT資産/PC構成管理ソフトウェア部門」において12年連続トップシェアを獲得しています。 2016年には米国Cylance社のAlエンジンを搭載し、マルウェアの検知・隔離や流入経路を追跡して、セキュリティインシデントの再発を防ぐための「プロテクトキャットPowered by Cylance」をリリースするなど、 "Secure Productivity"というビジョンのもと、独自の製品やサービスを開発しています。-- HENNGE Oneを導入した経緯を教えてください。
「Microsoft 365」のセキュリティ対策のためにHENNGE Oneを導入しました。導入の経緯ということなので前提となる取り組みから説明をさせてください。 約3年前のこととなりますが、社内のネットワークインフラやサーバーセキュリティなどに関して抜本的な見直しを行い、インフラの再構築や移行、刷新への取り組みを開始しました。その主な目的は、次の三つとなります。
- インフラ環境をクラウドへと移行し、先進的なサービスや機能を活用すると同時に、コストや保守運用負荷の軽減を図ること
- 信頼性や堅牢性、冗長性の強化を図ることで、災害やパンデミックなどの発生時でも、事業を継続できる環境を実現すること
- 社員自らが"Secure Productivity"を実体験することで、お客様に自信を持ってソリューションを提供できる環境を実現すること
現在、まだ仕掛かり中の事項もありますが、このような方針に従いメールサービスに関しては、Microsoft 365を導入しました。
Microsoft 365の標準機能だけでは 難しい利便性と安全性の両立

--HENNGE Oneを導入した目的を教えてください。
Microsoft 365やExchange Onlineの標準機能だけでは実現が難しいセキュリティ対策がいくつかありました。その中で最も重要視したのは、 Microsoft 365の利用を社内ネットワークから、もしくは会社で管理しているデバイスからのアクセスのみに制限する仕組みです。 Microsoft 365のようなクラウドのメリットは、いつでも、どこでも、インターネットに接続できれば利用できることです。しかし、セキュリティという観点から見れば自宅の私用PCなど許可されていないデバイスからのアクセスができるようだと、情報漏えいや、なりすましなどの不正アクセスのリスクが高まります。そのため、利便性と安全性を両立するためには、アクセスセキュリティの機能は必須でした。 また、SSOによる利便性の向上もHENNGE Oneの導入目的の一つとなります。サービスやシステムごとに複数のIDやパスワードを併用すると、利用者に負担となりますし、パスワードポシリーの徹底も難しくなります。パスワード忘れなどに対するヘルプデスク業務への負荷なども増加するので、SSOの実現も必須でした。充実した複数の機能が一つのサービスとして利用できるHENNGE Oneを採用
--HENNGE Oneの導入を決めた理由を教えてください。
メールシステムがクラウドにもかかわらず、関連サービスがオンプレミス環境で運用するのは本末転倒と考えクラウドを前提に導入するサービスを検討しました。HENNGE Oneを選定の主なポイントは次の通りです。
- Microsoft 365における利用実績が豊富
- 設定や導入もシンプルなので導入しやすい
- アクセスセキュリティやシングルサインオン(AD連携)のほか、メールアカイブなど複数のセキュリティ機能が1つのサービスで利用できるので、サービスの管理やコストの負担が軽い
- メール送信の一時保留やZIP暗号化など誤送信対策が充実している
- 大容量のファイルを外部とやり取りするためのオンラインストレージ機能が充実している
- 国内ベンダーが開発・運用しているので、サポートやサービス継続性に対して安心感がある
確実かつ自動的に必要なセキュリティ対策を実現
--HENNGE Oneの導入効果について教えてください。
システムを管理する私たちにとっては運用保守の負荷がかからず利用できていること、またシステムを利用するユーザーにも負荷をかけず確実かつ自動的に必要なセキュリティ対策が実現できたことは大きな導入効果だと捉えています。 細かいところでは、たとえば送信遅延機能に関して、約1年間の運用で実際にメール送信を取り消した件数は約500件ありました。このすべてが情報漏えいにつながるような事案だとは思いませんが、ヒヤリハット的なものも含めこれだけのトラブルを回避できたことも1つの成果だと考えています。また、オンラインストレージ機能に関しては、自動でファイルが削除されたり、ダウンロードされた日時や回数が簡単に確認できたりと、以前利用していたものと比べてとても便利になりました。