Microsoft 365と同時にHENNGE Oneを導入し、セキュアなアクセス制御を実現。
さらに送受信メールのアーカイブもまとめて実現でき、費用面も抑えられ非常に助かりました。
導入企業:株式会社河合楽器製作所
100年近い歴史を持つピアノの大手メーカー
-- 河合楽器製作所及び、カワイビジネスソフトウエアの事業概要について教えてください。
河合楽器製作所は、1927年に創業。ピアノの製造・販売を主力事業とする静岡県浜松市に本社を置く世界的な楽器メーカーです。日本国内に70の直営店を配置し、ピアノ販売やアフターサポートを行うとともに、4,200以上の教場、生徒数10万人を超える規模の音楽教室も展開しています。カワイビジネスソフトウエアは、河合楽器製作所の子会社で、システム機器の販売やソフトウェア開発等を行うとともに、親会社の基幹システムやITインフラの運用管理の役割も担う存在です。
社外からのアクセス制御とメールアーカイブ機能が導入の決め手
-- HENNGE Oneを導入した背景について教えてください。
2018年にOffice 365(現在のMicrosoft 365)を導入することになったのが大きなきっかけでした。メールのクラウド化に当たりOffice365の標準機能には無い、オンプレミスと同等のアクセス制御を実現する必要がありました。
また、当社はメールを長期間保存するルールが定められているため、アーカイブ機能も必要でした。Office 365を導入する以前に利用していたのはオンプレミス製品でした。送信したメールデータをアーカイブサーバーにコピーして保存し、一定期間以上経過したデータはさらに別のサーバーにアーカイブするという手順で運用していました。このため数ヶ月前のメールを閲覧するだけでも大変な作業でしたし、レスポンスが悪いという問題点があり、Exchange Onlineへの移行を機に新たなシステムを探すことにしました。
また、当社はメールを長期間保存するルールが定められているため、アーカイブ機能も必要でした。Office 365を導入する以前に利用していたのはオンプレミス製品でした。送信したメールデータをアーカイブサーバーにコピーして保存し、一定期間以上経過したデータはさらに別のサーバーにアーカイブするという手順で運用していました。このため数ヶ月前のメールを閲覧するだけでも大変な作業でしたし、レスポンスが悪いという問題点があり、Exchange Onlineへの移行を機に新たなシステムを探すことにしました。

-- 他社製品とも比較されたと思いますが、その中でなぜHENNGE Oneを採用するに至ったのでしょうか?
クラウドサービスかオンプレミスかという選択肢も含め、他社製品も一通り検討しました。その中でネックだったのはメールのアーカイブ機能です。保存年数や容量に制約のある製品がほとんどで、自社が定める保存期間を遵守できるサービスはなかなか見つかりませんでした。また、他社製品はアクセス制御できてもメールアーカイブできない、メールアーカイブと誤送信対策ができてもアクセス制御ができない、といったケースが多く、どうしても複数のサービスを組み合わせて導入するしかありませんでした。そんなときにベンダーから紹介してもらったのがHENNGE Oneでした。なんと言っても、メールアーカイブが容量無制限、年数も自社ルールを満たす期間を取得できるという点が非常に魅力的でした。しかも、HENNGE Oneならアクセス制御やメールの誤送信対策など、今すぐ利用したい、あるいは今後利用したい機能がワンセットになっていました。
各機能をバラバラのサービスで使うよりも一つにまとまっていたほうが使いやすいですし、HENNGE Oneは他社と比べてコストも圧倒的に安くなる試算でした。例えばメールアーカイブと誤送信対策機能のみを提供している他社の製品を導入した場合の費用と、HENNGE Oneを導入した場合とでほぼ金額が変わらないレベルでした。このように欲しい機能を全て兼ね備えていた点とコストメリットが決め手となり、HENNGE Oneを採用しました。
メールアーカイブの機能で送受信メールの問合せ対応が容易に
-- 現在のHENNGE Oneの利用状況を教えてください。
実は、最も利用頻度が高いのがHENNGE Email Archiveです。以前は送信メールしかアーカイブしていませんでしたが、HENNGE Oneでは送受信メール両方のアーカイブが取れるので、ユーザーからメールの送受信に関する問い合わせがあれば即座に対応できるようになりました。ユーザーインターフェースも使いやすく非常に重宝しています。-- その他に利用している機能について教えてください。
全国の拠点でアクセス制御を行い、社内からのみMicrosoft 365へのアクセスを可能にしています。一方で自宅や出先からメールを確認したいという要望があったため、管理職をメインにHENNGE Secure Browserを利用しています。大容量ファイルの送信に関しては、HENNGE Secure Transferの活用を推進しています。特に広告部門は大容量ファイルを扱うことが多いので、よく利用しているようです。。
必要なセキュリティ機能をHENNGE Oneに一本化できたことでコスト削減を実現

-- 実際にHENNGE Oneを導入してみて、どのような効果がありましたか?
効果として一番大きかったのは、コスト削減です。これまではメールのアーカイブや大容量ファイルの送信などのためにそれぞれ別のサービスを利用していましたが、全て解約してHENNGE Oneに一本化できました。アクセス制御をはじめとする機能面については当初の期待通りの効果を発揮しております。良い意味で空気のような存在で、ほとんどの社員が意識せずにHENNGE Oneを利用しています。ユーザーが直接使うHENNGE Secure Transferについては簡易マニュアルを用意しただけで、ユーザーがすぐに使いこなせるほどわかりやすい機能でした。会社のインフラとして考えると、非常に使い勝手の良い製品だと思います。
メール誤送信対策と海外拠点でのデバイス証明書によるアクセス制御を展開予定
-- 今後使ってみたい機能はありますか?
メールの誤送信対策や暗号化機能は将来的に利用していきたいと考えています。社内で検討を進めておりどんな条件の場合に誤送信とするのか、運用ルールを慎重に策定したいと考えております。また、現在国内拠点のみでアクセス制御を実施しております。今後はアクセス制御の適用範囲を海外出向者にも広げ、デバイス証明書を利用した制御を検討したいと考えています。