京王電鉄株式会社

Microsoft 365導入時に不安視されるセキュリティをHENNGE Oneで補完

  • 運輸・物流

HENNGEの常に迅速かつ手厚いサポート対応には非常に満足しています。

— 京王電鉄の事業概要について教えてください

京王電鉄は、新宿-八王子間を中心に、東京都南西部から神奈川県北部に鉄道路線を運営する鉄道事業者です。 また、運輸、流通、不動産、レジャーなど広範なサービスを通じて、豊かな暮らしを提案する「京王グループ」の中核企業でもあります。京王グループが目指すのは、つながりあうすべての人に誠実であり、環境にやさしい「信頼のトップブランド」であること。グループ各社が確立してきた信頼をベースに、グループ一丸となって「さらなる安全性・サービスの向上」「沿線の活性化」「収益力の向上」「成長に向けた取組み」を目指しています。

— Microsoft 365を導入した理由を教えてください

これまで当社は、オンプレミス環境でグループウェア運用し、活用を進めてきました。しかし、冒頭で述べたようにグループ一丸となって今後の成長を目指すには、グループ各社がシームレスにつながることができるようなコミュニケーション基盤が必須となります。

そこで、目を付けたのがクラウドです。昨今、ニーズが高まりつつあるスマートデバイスの積極的な活用なども念頭に置きながら、まずは当社が率先して、クラウドをインフラとする新しいコミュニケーション基盤への移行を検討することにしたのです。

複数のサービスを検討しましたが、当社の目的を考えると、メールや予定表といった機能を提供する「Exchange Online」だけでなく、情報共有ポータルや文書共有、ワークフローなどの機能を提供する「SharePoint Online」を利用できる点が決め手となりMicrosoft 365を採用することにしました。

— Microsoft 365とiPad導入時はスムーズに進んだのでしょうか

Microsoft 365については、Exchange Online、SharePoint Online、そして「Lync Online」の活用も進めています。その際、セキュリティ面での安全性を確保すべく、HENNGE Oneを併用。具体的には、以下のような機能(サービス)を適用しています。

⚫︎ アクセスセキュリティ
Microsoft 365へのアクセスは、京王電鉄および一部のグループ企業に限定しています。そのためにHENNGE Oneのアクセスセキュリティを活用。IP認証によって、グループ外のネットワークからの不正アクセス、および情報漏洩リスクの低減を図っています。

⚫︎ メッセージングセキュリティ
メールの誤送信対策として、送信の「一時保留機能(5分)」と「添付ファイルの自動暗号化機能」を適用しています。あわせて、情報漏洩など万一の問題発生時に、従業員がやり取りしたすべてのメールの内容確認、および追跡が行えるよう「アーカイブ機能」も活用しています。

⚫︎ デバイスセキュリティ
モバイル活用ニーズに対応するために活用しているのが「デバイスセキュリティ」です。具体的には、HENNGE Oneの「セキュアブラウザ」を通じて、従業員が所有するスマートフォンからもMicrosoft 365にアクセスできるようにし、BYOD(Bring Your Own Device)を実現しています。

セキュアブラウザであれば、メッセージや添付ファイルなどの閲覧はできても、端末にファイルをダウンロードすることはできません。端末紛失時などの情報漏洩対策としてきわめて有効な機能だと評価しています。

— なぜ、セキュリティの強化が必要だったのでしょうか

Microsoft 365にもID、パスワード認証などの機能はあります。しかし、どちらかといえばパブリックな利用を前提としたクラウドサービスであるため、厳密なセキュリティ管理を想定しているわけではありません。当社が設けているセキュリティポリシーに照らし合わせると、何らかの方法でセキュリティを強化することは不可欠でした。

— HENNGE Oneを採用した決め手について教えてください

実はHENNGE Oneを導入する以前は、別のサービスを利用していました。IP制限によるゲートウェイセキュリティ、メッセージングセキュリティ、アーカイブなどです。

およそ1年半にわたって、これらのサービスを利用していたのですが、運用管理負荷の面で課題がありました。というのも、それぞれ個別のクラウドサービスを契約していたため、当然、サポート窓口もバラバラ。トラブルが発生した際も問題の切り分けに非常に時間がかかっていたのです。

また、複数のサービスを併用することによるコスト面での負担も切実な問題として浮上していました。それに対し、HENNGE Oneは、アクセスセキュリティ、メッセージングセキュリティ、デバイスセキュリティなど、複数の機能をオールインワンで提供してくれる。その点を高く評価しました。

また、当時、すでにグループ企業の数社がHENNGE Oneを導入しており、安定稼働の実績があったことも採用を後押ししました。

— HENNGE Oneの機能の中で特に評価している機能はありますか

当初から、デバイスセキュリティには大いに期待していました。いくらMicrosoft 365に移行しても、単にクラウドサービスに移行したというだけでは意味がありません。クラウドに移行するメリットを最大化するカギがモバイル対応だと考えていました。これまで社内でしか確認できなかったメールが社外でも確認できるようになるなど、業務の利便性、生産性に直結するからです。また、経営層や利用部門にクラウドへの移行を理解してもらうための”キラーコンテンツ”にもなると考えました。

加えて、HENNGE Oneのデバイスセキュリティがブラウザを使うだけでセキュアにMicrosoft 365にアクセスできBYODに適している点、メールの確認など、当社が許可してもよいと考えている外出先で行える業務範囲に十 分対応できること、さらには適正なコストでモバイル対応を実現できることも評価しています。

別の方法でモバイル対応を検討し、実際に評価したこともありましたが、より広範な業務を行えるものの、現場にはそこまでのニーズはなかったり、端末認証に用いる仕組みを別途導入しなければならなかったり、当社の状況には、あまりマッチしませんでした。

— HENNGE Oneの導入効果について教えてください

仮にトラブルが発生した際は、シューティングに向けた対応がスムーズに行えるようになったほか、サポート窓口もHENNGEに集約され、運用管理負荷が大幅に軽減されています。また、複数のサービスを使い分けていた時代に比べ、コストも削減できました。具体的に、ライセンス費用は従来の3分の1にすることができました。

加えて、何より大きな成果だと受け止めているのが、Microsoft 365を安全に活用できる環境を整えることができたことです。これにより、現在はグループ各社が個別に導入、運用しているコミュニケーション基盤の統合を、シナジーを高めるための取り組みを積極的に進めていくことができます。

— 最後にHENNGEへの評価・期待があればお聞かせください

常に迅速かつ手厚いHENNGEのサポート対応には非常に満足しています。とはいえ、京王電鉄、そして京王グループにおけるコミュニケーション基盤の整備に向けた取り組みは、まだ始まったばかり。HENNGEには引き続き、我々の取り組みに対する効果的な提案、ソリューションの提供を期待しています。