静岡ガス株式会社

Microsoft 365やZscalerを活用したゼロトラスト構築時の認証基盤にHENNGE Oneを活用

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Microsoft 365やZscalerの導入にあたりHENNGE Oneを採用、セキュアかつストレスフリーにシステムを利用できています。

— 静岡ガスの事業概要について教えてください

当社は1910年に創業し、静岡県中部・東部を中心に都市ガスの製造、供給を手掛けてきました。エネルギー自由化を機に電力事業に参入したほか、東南アジア各国にも進出。現在では脱炭素社会を見据えた再生可能エネルギーの取り組みにも力を入れています。

近年は多様化するライフスタイルに合わせ、社員一人一人がより高い次元でパフォーマンスを発揮できるよう、グループ本社主導で働き方改革を推進しています。フレックスタイム制の導入やテレワーク後押しのための環境整備など、ICT技術を活用しながら、生産性向上と時間や場所にとらわれない働き方の両立に積極的に取り組んでいます。

— HENNGE Oneを採用したきっかけについて教えてください

HENNGE Oneを最初に採用したのは2017年3月で、Microsoft 365の導入がきっかけでした。Microsoft 365を導入した際に、最初に検討したのは当時の認証基盤の主流だったADFSです。しかしADFSは導入時の作業負担が大きく、コストもかなりかかる試算だったため、新たな選択肢としてベンダーに紹介いただいたのがHENNGE Oneでした。サービスの導入のしやすさは抜群でしたし、ADFSに比べると低コストで済むことが何よりの魅力だったので、採用に至りました。 なお、2021年3月にZscalerを導入することとなり、このタイミングでHENNGE OneのプランをHENNGE One Businessにアップグレードしました。現在では、グループ会社や協力工事会社合わせて約60の拠点に導入しています。

— Zscalerを導入する際も、HENNGE Oneとの連携を意識されたとお聞きしました

Zscalerを導入した理由は、働き方改革の一環として社外に持ち出したノートPCなどのセキュリティを高めたかったからです。7年ぶりに社内ネットワーク更新を迎えたタイミングということもあり、ユーザーがどこにいても、社内と同じように働ける環境を整えようと考えました。

以前、当社ではVPNを利用していました。その際は毎回ID・パスワードの入力が必要で、接続に手間がかかっていたため、Zscaler導入を機に極力ログインを簡便にしたいという思いがありました。

それにあたりHENNGE Oneを既に導入しており、使い勝手はわかっていたこと、さらに新たに認証基盤を構築する手間も費用も不要だったことから、HENNGE OneとZscalerを連携することとなりました。

当時、HENNGE OneにはZscalerとの連携実績がなかったのですが、HENNGE Oneのサポートの方がZscaler側とミーティングをしながら丁寧かつ親身になって動作テストなどをしてくれたため、特に問題なく導入・連携ができました。

— 現在のHENNGE Oneの利用状況について教えてください

現在、HENNGE Oneは海外を含む全拠点で利用しており、ユーザー数は約1,900名です。HENNGE Access ControlでMicrosoft 365およびZscalerを連携しているほか、HENNGE Device Certificateの機能で社給端末のみアクセスを許可するという制御を実現しています。またメールセキュリティについては、HENNGE Email DLP で添付ファイルの自動暗号化を実施、HENNGE Email Archiveでセキュリティリスクのあるメールの調査を実施しています。

— HENNGE Oneのサポート体制はいかがでしょうか

実はHENNGE Oneの導入時から、サポートについては高く評価しています。Microsoft 365を導入するときは社内のADとAzure ADにID・パスワード認証を同期しなければいけなかったのですが、社内では仕組みをよく理解できていませんでした。このためエラーが発生するなど導入に手間取った部分があった中で、HENNGE Oneのサポートの方がいろいろと改善方法を一緒に考えてくれたので、現在は大きな問題もなく運用できています。

また、HENNGE Email DLPについては一度旧基盤から新基盤への移行作業がありましたが、その際のサポートもかなり手厚いものでした。

— HENNGE Oneの導入効果について教えてください

これまで当社のVPN環境では、同時に100ユーザーまでしかアクセスできない状況でした。これがZscalerとHENNGE Oneの連携によって、約1,900人全ての従業員がいつでも・どこでもセキュアにシステムにアクセスできるようになったのは、非常に大きな効果と言えます。セッション切れが頻繁に発生していたVPNに比べてHENNGE Oneはアクセスがシームレスですし、社外での仕事がある社員はもちろん、経営層からもストレスなく利用できるようになったとの声を聞いています。

セキュリティは目に見えない部分なので、ユーザーからしてみると、普通に利用しているだけでは何が良くなったのかわかりづらい部分もあります。しかし、理想はユーザーが気にしなくても、セキュリティが担保された状態を作ることだと考えています。「使いやすくなった」という評判の声が出ることはもちろんですが、HENNGE Oneの導入によって大きな不満の声を未だ聞いていないというのも、大きく評価できるポイントだと考えています。

— クラウド活用などについて、御社の今後の展開を教えてください

当社は6年ほど前からクラウドサービスの利用をスタートし、今後もビジネスの成果に繋がるようなサービスがあれば積極的に活用し、時代の変化にスピーディーに対応していきたいと思っています。社員から「こんなクラウドサービスを使いたい」などの要望が出た場合は、データ保管先の安全性や冗長化などを確認し、問題がなければ利用を許可しています。HENNGE Oneによってシングルサインオンは実現できているため、今後もセキュリティはしっかり担保しながら、様々なクラウドサービスを活用しビジネスの成果 に繋げていきます。