令和7年版警察白書からみる サイバー脅威と対応

  • セキュリティ対策

IT活用が当たり前となった現代では、あらゆる社会活動とサイバー空間は、今や切っても切れない関係にあります。サイバー空間が社会を支える基盤として機能している以上、地域も年齢も性別も問わない全国民が、その自覚がなくともサイバー空間での営みに参加していることになるのです。
そのため、サイバー空間の安全維持が、国民生活や社会経済活動の維持と同義となっています。

しかし残念なことに、サイバー空間の安全維持の重要性が高まるにつれて、サイバー空間を狙った犯罪も増加するのが現実です。
政府機関や重要インフラ事業者を狙ったDDoS攻撃や、暗号資産獲得を目的とした国家主体のサイバー攻撃、生成AIの悪用による攻撃、ランサムウェアやクレジットカードの不正利用など、多様な手口による脅威が世に蔓延しています。

本書では、深刻化するサイバー脅威の最新動向と安全施策について、2025年に警察庁から公表された「令和7年版 警察白書」(主に令和6年(2024年)までの情勢とデータを収録)から「第3章 サイバー空間の安全の確保」を抜粋して解説します。

なかでも、令和7年版より新たに盛り込まれた「重大サイバー事案対処に係る警察の取組」(「第2節 サイバー空間における脅威への対処」より)に焦点をあて、高度化・複雑化するサイバー脅威に対して、警察がどのように対応しているのかを詳しく紹介します。

資料の内容は以下の通りです。

  • 今年のトピック
  • サイバー攻撃の現状と傾向
  • 重大サイバー事案対処に係る警察の取組
  • まとめ