

クラウドで経営のスピード化を支える。
リース事業はもとより、強みとする情報機器リースを通じて培ったITサービスや専門ファイナンス、またアジアを中心とした業界トップの海外ネットワークを活かした海外事業など、ソリューション型の総合ファイナンスカンパニー。2,000名が利用するシステムにクラウドが利用されている。導入企業:東京センチュリー株式会社
コストパフォーマンスと導入のスピードを優先
-- Google Workspaceを導入した経緯を教えてください。
GmailはグループウェアとしてGoogle Workspaceとともに合併プロジェクトの一環として導入しました。2009年の新会社の発足にあわせて利用を開始しました。ただし、メールシステムの場合はドメイン名も新しい会社のものへと変わったので、統合というよりも新しいメールシステムを導入したといった方が正しいかもしれません。-- 2009年頃だと、まだ国内の一般企業におけるGoogle Workspaceの導入例はあまり多くなかったと思います。そのような状況下で、Google Workspaceを選択した理由を教えてください。
メールシステムの移行に関して優先しなければならなかったのは、「コストパフォーマンス」と「導入のスピード」です。検討案には、Google案と、旧社で使用していたオンプレミスのサーバを引き続き活用する案、Googleと同じくクラウド型ASPサービスによる他社案の3案ありました。うち、オンプレミスの案は運用コストが大幅にかかってしまうことが分かりました。また、ASPサービスの他社案については、新会社が発足する4月1日には一部サービスのリリースが間に合わず、2段階移行となってしまうことが分かりました。当社としては、新会社発足時より意思伝達手段として機能することを求めており、コストが安くかつ、短期間で導入可能であるGoogle案が優位でした。
一方、当時はまだ国内企業における導入実績が少なかったので、Google Workspaceを導入することに対して不安の声がなかったわけではありません。しかし、Google Workspaceであれば25GBという大容量のメールボックスを利用できる等機能面で優位であることや運用負荷を軽減できるといったメリットもあることから、最終的に導入を決めました。
-- それではHENNGEのメールサービスを導入した経緯を教えてください。
Google Workspaceはメリットも多いのですが、セキュリティやメールアーカイブに関して、Google Workspaceの標準的なサービスだけではクリアできない課題がありました。それを解決するためにHENNGE Oneを導入しました。-- セキュリティに関しては、どのような課題があるのでしょうか。
たとえば合併前に利用していたメールシステムでは、チェック機能として外部にメールを送信する際に自動でCCに宛先が追加される仕組みを導入していました。ところがGoogle Workspaceではそのような機能を設定することが難しいので、一部のリテラシーが高い社員からはセキュリティを強化してほしいという声も挙がってきていました。クラウド型の統合メールセキュリティサービス
-- 具体的にどのような点を評価したのでしょうか。
Google Workspaceだけでは実現できない「メールアーカイブ」や「添付ファイルの自動暗号化」、「フィルタリング」といった機能が優れているというのはもちろんですが、大きな災害を経験した現在、当社でもクラウドサービスを活用しようという傾向はより強くなっており、クラウド型のサービスであるということも重要なポイントとなりました。せっかくクラウド型サービスを利用しているのに、セキュリティやメールアーカイブのシステムをオンプレミスで運用しているのでは、メリットが半減してしまうからです。また、Google Workspaceとは別のデータセンターでメールのアーカイブが保管されることになるので、Google Workspaceが運用されるデータセンター側のトラブルや災害時でも、データの保全性が高まるということも大きなメリットだと考えました。
-- 導入時に苦労した点などはありましたか。
設定項目を詳細に決めなければならないので、その点はHENNGEに相談に乗ってもらいました。実際の設定作業は、HENNGEに作業を代行してもらえるので苦労したようなことはありませんでした。また、一度設定をしてしまえば、運用後変更が必要な設定はほとんどありません。あるとすれば、ZIPファイルを受け取れない相手(ドメイン)には、自動暗号化をせずに送付するという例外設定ぐらいで、そのような設定の変更もHENNGEに依頼してから数時間で設定が完了するので、運用面の負荷もほとんどかかりません。