出典:スズキ株式会社 Webサイト https://www.suzuki.co.jp/corporate/
HENNGE E-Mail DLPによって、 クラウドをベースとしたメールセキュリティを構築 メール誤送信時のリスク低減などを実現
導入企業:スズキ株式会社
四輪車、二輪車、マリン製品を中心に、世界有数の輸送機器メーカーであるスズキ株式会社。同社のメールシステムはこれまでオンプレミス環境で運用していたが、クラウド化に伴い、メール誤送信防止システムを「HENNGE One」にリプレース。「HENNGE E-Mail DLP」を活用し、効率的なメールセキュリティを実現している。
システム環境のクラウド化に伴い、オンプレミスのメール誤送信対策システムの移管を検討
-- スズキでは、従来どのようにメールの誤送信対策を行っていましたか。
以前は、オンプレミスのメール誤送信対策システムを利用していました。当社では、多くの企業と同様に社外とメールでやりとりをしていますが、日常的にメールの誤送信リスクに晒されていました。社会全体におけるセキュリティ意識が向上し、企業の情報漏えいが社会問題化するなかで、そうしたリスクに備えるためにも、誤送信防止対策は欠かせないと考えています。-- 既存の誤送信防止システムをリプレースした経緯をお聞かせください。
社内のシステム環境がクラウド化されるなかで、オンプレミスの誤送信防止システムの使い勝手が悪くなったのがきっかけでした。メールサーバーをはじめとした業務システムのクラウド化が進む中、メール誤送信対策システムがオンプレミスのままであったため、クラウドを経由したメールが社内のサーバーを経由してから送信されるという非効率な構成になっていました。そこで、メール誤送信対策システムのクラウド化を検討することになりました。「クラウドシステムとの連携しやすさ」を評価し、HENNGE E-Mail DLP の導入を決定
-- HENNGE Oneの導入を決めた理由をお聞かせください。
社内システムのクラウド化がきっかけだったということもあり、他のクラウドシステムとの連携しやすさが大きな決め手になりました。HENNGE Oneのメール誤送信対策機能である「HENNGE E-Mail DLP」は、連携先となるメールシステムのユーザーアカウントを同期させることができるので、シングルサインオンによるアカウント管理の簡略化、ユーザー利便性の向上が期待できました。また、メールサービスとの連携についても、メールサービス側で設定を変更するだけで、スムーズな導入が見込めた点も導入を後押ししました。

-- HENNGE E-Mail DLPの導入にあたって工夫された点や苦労された点はありますか。
メールフィルターの設定作業は現在も改善を重ねています。ファイアウォールなどの設定と同様で、セキュリティレベルをどのくらい高めるかは、企業ごとのビジネスや組織のあり方によって異なります。そのため、メールフィルターの設定には一定のノウハウや知識が必要だと感じています。HENNGE社はメールフィルターの設定を支援する「設定代行サービス」も提供しているので、今後は、こうしたサービスなどを活用しながら、自社に適したメールフィルターのレベルを見極めていきたいと思っています。メールセキュリティの向上に加え、システム障害のリスクも軽減
-- 現在、どのようにHENNGE E-Mail DLPをご利用されていますか。
現在、利用しているのは、メールの一時保留の機能です。社外に送信されるメールについて一定の保留時間を設け、時間内に誤送信などのミスに気付けば、送信をキャンセルできる機能です。以前の誤送信防止システムでも行っていた対策ですが、HENNGE E-Mail DLPにリプレースした後も、同様のレベルで実施することができています。また、今後は添付ファイルを自動URL化して、相手方にダウンロードさせる「セキュアダウンロード」についても利用を検討しています。セキュアダウンロードは、送信後にURLを無効にすることができますし、仮にダウンロードされてしまっても、その相手方を把握することができます。さらなるメールセキュリティ向上が期待できるため、ぜひ利用したいと考えています。
-- HENNGE E-Mail DLPの導入効果を教えてください。
HENNGE E-Mail DLPの導入によって、以前の誤送信防止システムよりも利便性が向上しています。また、導入後にユーザーからの問い合わせがほぼありません。以前のメール誤送信対策システムを利用している際には、「使い方がわからない」といった問い合わせが日常的に届いていましたが、それが大きく減少しました。HENNGE E-Mail DLPは、UIが極めてわかりやすく、ユーザーも直感的に操作できているのだと思います。また、クラウド上で一貫してメール送信を行えるようになったことで、複雑化していたメールの経路がシンプルになり、システム障害などのリスクも低減させることができました。HENNGE E-Mail DLPは、管理画面からメールの履歴を追うことができ、送信先のSMTPサーバーの反応も確認できるため、誤送信時や送信先とのトラブルが起こった際の調査もしやすくなっています。
HENNGE One 導入決定プロセスで重要なのは「社内への啓発活動」
-- HENNGE Oneの導入する際に注意すべきポイントはあるでしょうか。
導入にあたっては「いかに社内のセキュリティ意識を醸成するか」がポイントになると思います。一般的な業務システムに比べて、セキュリティ対策への投資は後手に回りがちです。そうした組織風土を変革しなければ、導入にあたって社内の協力を得るのは難しいでしょう。昨今、自動車業界ではセキュリティに関するインシデントがたびたび発生しています。そのため、当社でもセキュリティ対策への意識が高まりつつあります。こうした社内の意識の変化がHENNGE Oneの導入を後押ししたと感じています。そのため、今後HENNGE Oneの導入を検討している企業は、同業他社の事例や業界動向などを客観的に把握し周知することで、社内の啓発活動に取り組んでみてはいかがでしょうか。